正負の数の和・差の考え方を身につけよう なぜ(+2)-(-3)=+2+3 になるのか
中学1年生のの数学の初めに、正負の数を学習します。そのときの計算のきまりを、ゲームを題材にして考えてみましょう。
ゲームのルール
初めに何点かの得点のカードを持っています。で、くじを引いて、引いた数字の数だけ得点をもらいます。次に、サイコロを振って出た目の数だけ得点を渡します(払います)。次はまたくじを引き、サイコロを振るくり返しです。一人で遊びます。くじの数字や、さいころの目には正の数だけでなく、負の数もあるとします。
ここで、例えば初めに+9点持っていて、くじを引いたら+5が出たときを考えてみましょう。
すると、得点はどうなりますか?
14点ですよね。
これを式を使って考えてみましょう。
(+9)+(+5)
になります。
これは、次のように考えています。
+ | ||
初めに持っていた点数 | (得点を)もらう | やり取りする点数 |
最初のカッコの中は、初めに持っていた点数です。そして、カッコとカッコの間の記号は「+」なら「もらう」、「−」なら、「渡す(払う)」事を意味しています。そして最後のカッコの中の数字はやり取りする(もらったり、渡したりする)得点を表しています。
初めに「+9点」持っていて、「+5点」をもらうと、得をするので、結果得点は増えて「+14点」になりますよね。
したがってこの答えは「+14」です。すべて式でかくと、
(+9)+(+5)=+14です。「+14」は「14」とかいても、同じです。
では、いろいろなパターンについて考えてみましょう。
その1
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これはさっきのパターンです。 「初めに(+2)点持っていて、(+5)点をもらった」 と考えることができます。答えは「+7」です。 |
その2
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これはどうでしょう?やり取りする得点がマイナスです。 「初めに(+2)点持っていて、(−5)点をもらった」 と考えることができます。5点の損ですよね。答えは「−3」です。 |
その3
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これはどうでしょう?。こんどは得点を捨てます。 「初めに(+2)点持っていて、(+5)点を渡した(捨てた)」 と考えることができます。5点の損ですよね。答えは「−3」です。 |
その4
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これはどうでしょう?難しいかもしれません。 「初めに(+2)点持っていて、(−5)点を渡した(捨てた) と考えることができます。「マイナスの得点を捨てる」というのは、不要な得点が無くなるのだから、5点の得ですよね。答えは「+7」です。 |
どうですか?
「その1」と「その4」が得で、「その2」と「その3」が損でしたね。
すると、「その1」と「その4」をまとめて
+2+5=7とかくことができます。
また、「その2」と「その3」をまとめて、
+2−5=−3とかくことができます。
なお、ここまで、初めのカッコの数字が+の場合を見ましたが、ここがマイナスの数字でも、今までの考え方に変わりはありません。
例
(−4)+(+9)=+5 「プラスをもらうのは得」
(−4)+(−9)=−13 「マイナスをもらうのは損」
(−4)−(+9)=−13 「プラスを渡すのは損」
(−4)−(−9)=+5 「マイナスを渡すのは得」 (気温が−4℃から9℃上がったら5℃になる。)
大丈夫ですか?
では、ソフト(ウインドウズ用、フリーソフト)で思う存分練習してみて下さい。
ソフトをダウンロードする (説明のページに飛びます)